Sustainability

人材戦略(人的資本経営)

採用・働き方・成長・
多様性・Well-Being

全体方針

日本を代表する企業グループへの成長を目指し、「100社100人の社長×100億円」「誇れる仕事・安心できる待遇」をテーマに、主に5つのカテゴリで人事施策を推進しています。

2023年アンケート回答率

採用

持続的な企業成長を実現するために、優秀で多様性に富んだ人材を確保し、さらなる組織力の強化を目指します。

新卒採用:大学生向けインターンシップと高校生採用を強化

当社グループの中長期ビジョンを実現するためには、新たな事業を創出できる人材や、事業成長を牽引できる人材の確保が不可欠です。そのため、「学生ファースト」の姿勢でユニークな新卒採用を実施しています。中でもインターンシップについては、参加した学生が働くことを通じて学びを得られればという思いから、複数のプログラムを用意し開催回数を大幅に増やしました。プログラムはいずれも、ビジョンや事業、文化をリアルに体感することで、事業と組織・人材の両面から当社グループ理解できる内容となっています。
また、フィールドエンジニアの採用では、優秀な人材の早期発掘を目指し、全国規模の高校生採用を実施しています。高校との関係性強化や、職場見学を新たな技術・サービスに触れられる内容に刷新するなど、高校生への訴求力を高めることで人材の獲得につなげています。

中途採用:プロフェッショナル人材の採用強化

新規事業の創出や成長を牽引できるプロフェッショナル人材と、顧客接点となる営業・フィールドエンジニアの採用に注力しています。リファラル採用など自社の資源を最大限活用することで再現性の高い採用手法を確立し、ロイヤリティの高い人材を確保しています。

Focus

次世代起業家キャンプ

次世代経営層の採用
新規事業の立案を体験できるインターンシップ

昨今は特に次期経営者層を担う人材の採用に力を入れており、起業家や事業家を志す大学生を対象としたインターンシップ「次世代起業家キャンプ」を開催しています。
「グループ内に100人の社長と100の事業会社を生み出し、それぞれを100億円規模に成長させることで、1兆円企業を目指していく」という人材戦略における1つの指標の達成を目指して実施したこのインターンシップでは、代表取締役社長の宇野や事業会社社長による登壇をはじめ、参加学生が日本の社会課題解決に向けた新規事業を企画するプログラムに取り組みました。
立案した新規事業については、学生から、参加したトップリーダーやグループ経営陣に向けてプレゼン。挑戦心のある学生が参加したインターンシップとなりました。

働き方

社員は働く時間や場所に捉われず、自律的で多様な働き方を実現しています。

自律的で多様な働き方を実現

従来の固定的かつ画一的な働き方から脱却し、社員一人ひとりの業務内容やライフスタイルに合わせた働き方を実現するために、2018年から「Work Style Innovation」を開始。「フレックスタイム制度」と「リモートワーク制度」で時間や場所に捉われず生産性高く働ける環境を整備するとともに、社会貢献活動やスポーツ活動のような社外活動に取り組んでいる社員を「Special Activity Worker」と定義し、活動に必要な費用や休暇についての支援を行う制度や、社内外の副業制度も導入し、社員のキャリア形成や自己実現を支援してきました。その結果、個人が実現したい働き方を選択できる環境が整い、一人当たりの売り上げの推移からも、働く環境の整備が生産性向上に着実につながっていることがわかっています。今後も、自律的で多様なワークスタイルの実現によって効率性と生産性を高め、事業成長につなげています。

ミーティングの写真

Focus

次世代起業家キャンプ

女性の活躍支援

多様な働き方の実現により、女性に選ばれ、女性が活躍し続ける企業へ

「Work Style Innovation」の浸透・定着が、女性社員の長期的な活躍やキャリア実現につながっています。産休・育休から復職後、フレックスタイム制度やリモートワーク制度を活用しながら、仕事と育児を両立している女性社員が多くいます。また、リモートワークで勤務しながらマネジメントを担う女性管理職も増えており、多様なキャリア形成・キャリアアップに寄与しています。
ワークスタイルに関わらず、女性管理職比率や新任管理職への女性登用率は増加傾向にありますが、顧客訪問する必要がある営業職など一部の職種では、復職後も継続してマネジメントを担うことが難しいケースもあります。ライフステージの変化によってキャリア継続を諦めることなく、全ての職種において女性が活躍し続けられるよう、環境整備に一層注力していきます。

成長

意欲的な社員に対し、自律的な成長機会・挑戦機会を創出し、個人の成長と事業の成長をともに実現します。

意欲的な社員に挑戦・成長機会を提供

2018年からグループ内異動制度「Next Way」を導入し、グループ内スカウト制度(Scout U)、公募制度(Want U )、ジョブローテーション制度(Try U)の3つの仕組みを構築しています。2023年までの6年間で、のべ約700名の異動を実現しました。新たなキャリアへの挑戦機会を創出するとともに、グループ内の人材流動化や自由度の高い配置を可能にしています。
また、育成制度においては、新卒入社後に早期活躍に向けてサポートする「Sales Base Camp/Tech Base Camp」や、1~3年目の社員を対象に配属後のフォローアップを行う若手育成制度「Green」を実施しています。
そのほか、全社員向けの施策として、自身の能力向上や業務に必要となる資格を取得する社員を支援するプログラム「ライセンスサポートプログラム」を用意しています。対象となる資格の取得時に「一時資格取得金」並びに「受験料」「免許更新手数料」を支給し、資格取得に伴う金銭的なハードルをなくし、社員一人ひとりが知識を深めることを推進しています。

Next Way 利用人数、ライセンスサポート利用者数
報酬水準を引き上げ、社員の挑戦を促進

経営人材を輩出し続けるためには、優秀な若手社員の採用・定着が重要です。2023年4月には、新卒社員の初任給引き上げにより採用競争力を強化しました。また、同時に若手社員の給与水準引き上げも段階的に実施し、東証プライム上場企業の若手報酬水準と比べてもイコールオアベターな水準としました。安心して働ける環境で、自律的に挑戦し、その結果として成果を上げた社員がより高い処遇を得られるような仕組みを構築しています。

Focus

ミーティングの写真

次期経営人材の育成に注力

1兆円企業グループへの成長を掲げる当社グループでは、新規事業の創出と成長を牽引する経営人材の育成が重要なテーマとなっています。こうした背景から、2023年に代表取締役社長の宇野を塾長とする「未来塾」を開講しました。志の高い社員が参加し、実際に卒業生の中から事業会社社長や役員も誕生しています。また、2024年9月には重要ポストの強化・育成および後継者育成計画の一つとして、「Group Executive制度」を新設しました。これにより、グループ全体の経営能力向上と、経営人材を輩出し続ける組織基盤の構築を推進しています。

多様性

様々なバックグラウンドや価値観を持つ多様な人材が、個人として歓迎・尊重され、安心してイキイキと活躍できる組織環境を構築しています。

持続的に働くことができる環境構築

当社グループでは、セクシュアル・マイノリティ(LGBTQ+)の方に向けて、LGBTQ+専用窓口の設置、性別や氏名変更の社内対応の整備、同性パートナーへの福利厚生の適用など、働きやすい環境を整えています。これらにより、LGBTQ+の取り組みを評価する「PRIDE指標」において、2022年度から2024年度まで連続で最高位の「ゴールド」を受賞しました。
また、これまでの「60歳で定年を迎え、65歳まで契約社員として定年延長可能」という定年再雇用制度を大幅に見直し、「希望者は全員70歳まで正社員で働くことができる」という定年再雇用制度を導入しています。意欲ある社員であれば、若手もシニアも関係なく全ての社員がモチベーション高く働くことができ、個が持つ能力を最大限に発揮できる制度です。今後も、多様なバックグラウンドを持つ社員が、安心してやりがいを持って長く働くことができる職場風土を醸成し、全ての人が安心して暮らしていくことができる社会の創造に貢献していきます。

定年再雇用比率

Well-Being

心身ともに健康で持続的に働ける環境の整備や、社内のコミュニティ形成や健全な関係性維持のため、“つながり”を強化する施策を実施しています。

健康経営に向けた取り組み「Well.U」

新たな生活様式や働き方における社員の身体的・精神的・社会的な健康維持は、経営にとって重要な課題です。そのため、当社グループでは、心身ともに健康で持続的に働くことができる体制として「よく知る・よくする・よく生きる。」をコンセプトに、健康サポート・持続的活躍支援プログラムとして「Well.U」※という制度を用意しています。この取り組みを通じて、グループ全体の持続的な成長を目指します。

※Well.U:先進的な健診センター、健診DB化による経年管理、オンライン医療相談、ポイントの付与・還元による持続的・能動的な健康増進等、当社グループの健康経営のための具体的な取り組みの総称

Wel.U推進体制図
社員が評価する充実の福利厚生制度

「Well.U」では、リモートワーク・非対面を前提としたオンライン医療相談・面談環境の整備を推進しています。
またその他にも、持株会や確定拠出年金制度などの資産形成サポート、独自の休暇制度やご家族も利用可能なベネフィットなど、多面的に安心して働ける環境を整えています。
このような制度構築の結果、社員向けの福利厚生制度に関するアンケートでは約79%の社員が「制度は十分だと思う」と回答しました。

福利厚生の満足度

Focus

コミュニケーションが生み出す横のつながり

コミュニケーションが生み出す横のつながり

多様な働き方が浸透した一方、コミュニケーションの希薄化が課題となってきました。そこで、コミュニケーション活性化を目的とした交流会「HAPPY HOUR」や、仕事での感謝や称賛コメントをポイントとともに送り合うピアボーナス制度「Bravo!!」など、つながりを醸成する施策を展開しています。
また、グループ各社の垣根を超えたコミュニケーションと関係性の構築を促進するために、社内部活制度「BUKATSU」を設けています。ゴルフ部、フットサル部、マラソン部など、現在13の部があり、年齢・役職・性別・所属会社なども様々な、のべ約1,000名の社員が参加しています。好きなことを通じて新たな出会いが生まれ、相互の顧客紹介やナレッジ共有など、仕事への好影響も生まれています。